カラスヨトウに寄生した蜂(1)
近所のシャリンバイの葉裏につぶつぶをつけた芋虫がいました。
調べてみたところ、カラスヨトウ類の幼虫に寄生するコマユバチ類のようです。
持ち帰って、寄生蜂と宿主の様子を観察してみました。
(採取は5月13日)
芋虫がたくさん出てきますので、苦手な方は閲覧をお控えください。
■ 5月13日17時
公園のシャリンバイの葉裏にいた芋虫。
後で調べてわかりましたが、カラスヨトウ類の芋虫からコマユバチ類の芋虫がでてきたところのようです。
※追記 コマユバチではなく、ヒメコバチの仲間のようですね(^^ゞ
そらさん、おちゃたてむしさん、コメントありがとうございます。 --- 追記ここまで
この時点では芋虫はほとんど動きませんでした。
「きれいなつぶつぶだな」というのが第一印象。
マクロで撮って初めて芋虫だとわかりました。宿主の背中にある黒い点は脱出孔。
■ 同日20時45分
持ち帰って自宅で撮影。丸かった芋虫が尖ってきた。
眼のようなものが見当たらないけれど、尖った方が頭?
■ 5月14日8時30分
コマユバチの芋虫がばらばらに分散していた。
芋虫たちはよく動き、糸を出している。
■ 同日13時49分
宿主がぺちゃんこになっていた。芋虫たちは宿主の下へ。
糸がずいぶん増えた。芋虫たちは相変わらずよく動く。
■ 同日19時49分
宿主が黒ずんできた。
宿主の下で芋虫たちが作った繭。
芋虫たちの動きは止まった。
■ 同日21時10分
宿主がさらに黒くなった。
糸の量がさらに増えている。幼虫の動きは肉眼ではまったくわからない。動画にしてちょっとわかる程度。
芋虫たちを拡大。
成虫が羽化してきたらまた追記します。
おまけですが…。
ほかの雑木林で、最近同じような芋虫の亡骸を見かけました。
(5月12日12時ごろ撮影)
この続きはこちらです。
→ 「カラスヨトウに寄生する蜂(2)」
<以前に見た寄生関連の記事>
毛虫に寄生したコマユバチの仲間(2017.4.22)
穴のあいた芋虫(2012.6.16)
テントウムシに寄生する蜂(2010.10.28)
アオスジアゲハ残念(2010.7.11)
寄生蜂いろいろ(2010.9.11)
ナラメリンゴフシから出た虫(2012.5.26)
オオミノガヤドリバエを襲うハリブトシリアゲアリ(2016.9.14)
※このブログの検索窓で「寄生」と入れていただくと、もっといろんな寄生の記事が見つかります。
JUGEMテーマ:昆虫写真
この感じからすると、ヒメコバチの仲間が出てきそうですが、どのタイプが出てくるのかな。
寄主の下に潜り込む前が、こんな状態になっているのを初めて見ました。
いい場面を撮っておられますね。私もそらさんの言われるようにヒメコバチ類だと思います。Euplectrus、ウスマユコバチで検索するとよく似た場面がたくさん出てきますよ。
検索してみました。
ウスマユコバチで検索すると、おちゃたむしさんは規制の現場を既にたくさん見ていらっしゃるんですね。
これ、今まで全然気がつきませんでした。
しおれた宿主の芋虫を見たら、これからは見逃さないようにしますね。