トリノフンダマシの産卵と交接
トリノフンダマシが産卵して卵のうを作っているところを見かけました。
また近所の雑木林での観察です。
糸の塊を作り始めてから卵を糸で覆うまで、約1時間見てきました。(2017.8.22.23時ごろ)
ついでに、翌日のメスの様子も…。(2017.8.23.21時ごろ)
不規則網で葉っぱをまとめた中でトリノフンダマシが糸を出していました。(23:29)
この作業をしているのに気がついたのが22:50。ずっと動いていますが、進捗状況はゆっくり。
じっと見ていると、平たい丸い塊にしています。(23:32)
こんな感じの囲いの中で、休まず少しずつ糸を出しています。(23:38)
この囲いは、私が気がついた時点で既にできていました。囲いを作るだけでも結構時間がかかりそう。
ここで、痛恨のミス。
あんまり同じ作業が続くので、ほかのトリノフンダマシを撮りに行っているすきに、一番肝心な「卵を絞り出す瞬間」が済んでしまいました(^^;)
さっき作った平たい糸の塊に黄色い卵が産みつけられています。(23:41)
黄色い部分を拡大すると、小さい丸い粒々が。(23:43)
母グモは、産卵前と比べるとかなりお腹がひっこんでいます。卵を産む体力と糸を大量に出す体力のダブルパンチ。
お尻の糸いぼから糸を出しながら、卵の周りを包んでいきます。(23:43)
卵が見えなくなりました(23:55)
黄色い部分がほとんど見えなくなりました。(0:03)
卵のうを拡大。(0:04)
こんな感じで、作業はまだ続いていました。(0:02)
「早く帰りなさい」と先に帰った子どもから電話が来たので、この先はあきらめて帰宅。
翌日の夜、卵のうを見に行きました。
すっかり固まって茶色くなり、白い糸は見えません。(21:22)
オニグモは卵のうを白い糸で包んだ後に茶色い糸で仕上げの覆いをしますが、トリノフンダマシの卵のう出来立ては黄色いです。黄色い糸で仕上げしたのでしょうか。最後まで見たかった…。
卵のうのそばに昨日のメスがいて、そこにオスが交接を迫っていました。(21:25)
交接のために近づくオス。(21:21)
実際に接触するのは1秒か2秒程度。
「近づいて交接、すぐに離れる」を3回ほど繰り返していました。(21:23)
その後、メスが葉っぱにくっついてしまいました。
前回交接を見たときにも感じましたが、メスが糸にぶら下がっている時でないと、オスは交接ができないようです。
しばらくの間、オスはメスのお尻を突いたりしていましたがメスの方は無反応。
メスの隣りでじっとしていました。(21:52)
この後、あんまりメスが動かないのでちょっと指先で突いてみました。
普通、夜はトリノフンダマシの活動時間帯なので、突くと手足を伸ばして糸にぶら下がったり逃げたりします。
なのに、このトリフンのメスは手足をギュッと閉じたまま、ころっと地面に落ちました。
拾い上げてもしばらく全然動かなくて…。
そのまま卵のうのそばにくっつけておいたら、数分後に動き出しました。
この擬死のような状態は、交接の後の疲れからなのか、それともチョウの交尾拒否のような状況だったのか?
時間を置いて再び見に行ったら、ちゃんと動いていて風に糸を流していました。
これから網を張るところだったのかもしれません。
この日はほかのトリノフンダマシもまだ網を張っていませんでした。
こんなに見に行っているのに、トリフンの網張りのルールがいまだにわかりません(^^;)
たくさんの網がある日もあるし、早くから張っている日もあるのに、遅くなっても全然張らない日も。
余談ですが…。
子どもが遠方の学校に通い始め、下校後もあれこれあって帰りが遅くなりました。
歩いて迎えに行くついでに始めた夜間観察ですが、あんまり新発見(私にとっての)が続くので、お迎えよりも観察の方がメインになってしまいました(^^;)
※今年ここで見たトリノフンダマシの記事
「トリノフンダマシの交接、卵のう」(2017.8.17.)
「トリノフンダマシが脱皮していました」(2017.8.7.)
「今年も近所のトリノフンダマシ」
(2017.7.28)
JUGEMテーマ:昆虫写真
突然のご連絡失礼致します。
私は、子供向けのテレビ番組でADをしている下園と申します。
番組の企画で、トリノフンダマシ を取り上げることになり、調べていたところ、とても綺麗で分かりやすい写真を掲載されているこちらのブログに行き着きました。
もしよろしければ、こちらのブログに掲載の写真を拝見させていただけませんでしょうか。
大変お手数おかけ致しますが、上記のメールアドレスに返信をお願い申し上げます。
下園