虫散歩

ようこそ♪ 身近な虫やクモ、鳥などを探しながらの散歩日記です。
2010年春以前の記事は神奈川県、以降は愛知県での観察です。
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ジョロウグモは毎日網を張りかえるのか?(3)

ジョロウグモの網の張り替えの観察、第三弾です。
雨が降った夜の翌日の昼のクモの網の様子と、その晩の様子など…。
雨降りで想定外の張り替えが必要になると、目の粗い網が増えるようです。


■11月1日15時半ごろ

午前中には縦糸と足場糸だけのジョロウグモがほとんどでしたが、日中の間にどのクモも全体に(←いつもの夜のように左右半分ずつではなく)、横糸を張り直してありました。
ただ、いつもの網と比べると、横糸の間隔が広めだったり、雑な感じに仕上がっているものがほとんど。

こちらは、目が粗くて雑な感じの網。
1回で網全体を張り直したので、糸を排出する栄養源が足りなくて、雑になってしまったのでしょうか。
午前<br />
中に全て修復した網

これは、きれいに全体に横糸が張ってあります。
ここは風通しもよくて獲物もかかりやすいので、栄養状態のいいクモだからかもしれません。
夕方はかなり風が吹いていて、せっかく張ったのに、落ち葉が貼りつく網がいくつも見られました。
午前中に全て修復した網

このクモは、飛んできた落ち葉を獲物と間違えてラッピング。すぐに気がついて、下に落としました。
落ち葉を獲物と間違えて


■11月1日19時半ごろ

どのクモも朝一番は縦糸と足場糸の状態で、午前中のうちに全面横糸を張ったせいか、夜になっても張りかえる様子はありませんでした。

自宅のジョロウグモ。前日まで毎日半分ずつ張りかえていたのに、この夜は張りかえる気なし。
夜になっても張り替えない

雑木林のクモたちも、いつもの夜のように、半分網を食べて張りかえようとしているものがいませんでした。
夜になっても張り替えない


■11月2日10時ごろ

朝になって、明るい中で網全体をよく見ても、右と左で様子が違う網(つまり夜の間に半分張りかえた網)は見られませんでした。
前日の午前中に張った目の粗い雑な網のままと思われるクモが多数派でした。

目の粗い網。
目の粗い網

別のクモですが、粗い網を拡大。
「足場糸の間の横糸の本数を減らしているのかな?」と思ってよく見たら、外側へ行くほど足場糸の間隔が大きくとってあるので横糸の間隔も広がっているようです。ということは、雨が降った時に足場糸も張り替えたのかな?
目の粗い網

この網も足場糸の間隔が広め。粘球が黄色いです。
ジョロウグモの網は秋になると黄色っぽいものが増えますが、「網を張って時間がたって粘球が変質した」という記述を読んだことがありますが、こうしてみると、その説はどうも間違っているようですね。
そこそこ新しい粘球でも黄色いようです。
目の粗い網

こちらは、脱皮直後と思われるクモ。この後、オスが交接するためにお腹にしがみついていました。
写真ではわかりにくいですが、脱皮の時は網の間隔も広いし、雑な感じです。
(交接のアップ写真ばかり撮っていて、網の鮮明な写真を撮るのを忘れました)
脱皮直後のクモ


■11月2日19時半ごろ

いつもの雑木林周辺見て回りましたが、この晩はほとんどの網が半分網(修復中の網)になっていました。
最近夜に見て回った中で、最も半分網の割合が多かったと思います。

半分に切っているところを見たかったのですが、手元で切り取り作業が見られたのはこのクモだけ。
ライトとフラッシュに驚いたのか、この後作業を止めてフリーズしてしまいました。
網を切っているところ


「どんなふうに網を切って半分にしているのか?」が今後の課題です。
今回の連日の観察で、切ってぐしゃぐしゃになった網を食べているクモは何度か見ることができましたが、どういう風に半分に分断するのかは見られませんでした。

だいたいわかったような気がしていましたが、まだまだわからないことばかり…。
そうこうしているうちに、寒くなってジョロウグモたちも手じまいの時期になりそうです。



裏山のジョロウグモも確認に行ってきました。

昨日の朝、裏山の上まで登ってみました。
ちなみに、今回の一連の観察場所は裏山の周辺(ふもと)の道路沿い。
いつもなら雑木林や展望台にうんざりするほど重なり合っているジョロウグモの網が全然ありませんでした。
一生懸命探して、一つ、二つ…。

今年はスズメバチがやけに活発なので、秋口は怖くて雑木林に入りませんでした。
もう裏山のジョロウグモの時期は終わってしまったのか? それとも何か生態系に変化があったのか?
一度くらい9月か10月に、偵察に行っておけばよかったです。
卵のうもまったくないところから見ると、今年の秋はこの展望台で観察を始めて以来初めてジョロウグモの少ない年だったようです。
雑木林の周辺(下)にはこれほどジョロウグモが多いのに、どうしてなんでしょうか?



まったくの余談ですが…。

樹液の木にスズメバチとクロコノマチョウが来ていました。(2016.11.2.10:30)
クロコノマチョウの秋型のメスって、翅を開くとかなり派手なんですね!びっくり!
トモエ蛾やクジャクチョウのような派手な目玉があります。全然知りませんでした。
じっと見ていると一瞬だけ翅を開くのですが、あまりにも速すぎて撮れませんでした。
こちらに写真がありました。→「蝶の図鑑」クロコノマチョウ
スズメバチたちが近くにいなければ捕まえようかと思ったのですが、結局スズメバチに私が追い払われました。
クロコノマチョウとオオスズメバチ


※関連の記事
「ジョロウグモは毎日網を張りかえるのか?(1)」
「ジョロウグモは毎日網を張りかえるのか?(2)」



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