よろよろのオオスズメバチのオス
道端にオオスズメバチがよろよろと歩いていました。
息も絶え絶えのオスのオオスズメバチでした。(2016.10.30.10:30)
よろよろ歩きながら、舌のようなものを出したり引っ込めたり。
時々翅を開いて震わせますが、飛べそうな気配もありません。
さらにアップ。触角をグルーミング中。
いったん帰宅したのですが、撮った写真をネットで調べるとオスのオオスズメバチだとわかったので、もう一度出かけて持ち帰りました。
※参考にさせていただいたサイト
・都市のスズメバチ オオスズメバチの生活史 腹部の構造
・京都九条山自然観察日記 オスとメスの違い
オスだから刺されないと確信が持てたし、弱っているので、初めてスズメバチを手乗りにしてみました。
顔の頭楯の形でオスメスの見分けができるようです。
はじめは舌を出し入れしていましたが、いよいよ弱ってくると舌は出しっぱなしになりました。
舌を拡大。
オスは、お尻の先が丸くなっていて、針がありません。(メスは尖っているそうです)
腹部を横から。
オスの触角は13節。最初の1節を2つと数えるようです。
※参考サイト 都市のスズメバチ オスメスの違い
脚先に白いものがついています。褥盤というようです。
スズメバチは葉っぱなどに足一本でぶら下がります。どういう構造になっているのかちょっと拡大してみました。
※参考サイト スズメバチの爪と褥盤
こちらの顕微鏡写真だと、ぶら下がれる構造がよくわかります。
オスの見た目は、簡単に言うと、顔がしゅっと細長くて触角が長いのが特徴のようです。
でも、素人には恐ろしくて、元気な状態の時に近づくことは難しいですね(^^;)
もしうっかり判断を誤ってメスだったら、大変です。
秋に現れるアシナガバチのオスは、わりとよく見かけるし、飛んでいる様子でなんとなくわかるんですが…。
オオスズメバチのオスの出現時期は、このあたりは9〜11月だそうです。
新女王バチは少し遅れて出現。
先に羽化したオスが、巣の入り口付近で待機し、中から出てくる新女王と交尾。
新女王の羽化時期である10月中旬〜11月中旬にかけての午前中(9時〜12時頃)に、何十頭ものオスが巣付近を飛び回ることもあるそうです。
(「都市のスズメバチ」より)
今朝出会ったオスは、どういう状態だったんでしょう。
近くに巣はないようだし、そばにあった樹液の木に集まっていたオオスズメたちも、少し前から全く姿を見なくなりました。
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