ビジョオニグモの卵のう・ラッピングなど
雑木林の樫の木にビジョオニグモを見つけました。
散歩のついでに見かけた様子をまとめてみます。
ビジョオニグモはこのブログでも何度も登場しましたが、今月は、卵のうや網をたたむところ、ラッピングなどが見られたのでもう一度…。
■10月7日
葉っぱの住居に隠れているビジョオニグモ♀を見つけました。
周りを見ても網は見つからず。
住居から出てきてもらったら、地面に落としてしまいました。
網はありませんでしたが、壊れた形跡はありました。粘球が黄色くて目立ちます。
■10月11日
きれいな切れ網を張っていました。
赤い丸が、クモの住居です。
クモはここで待機中。
金色の切れ網をもう一度。
さらに拡大。
金色の粘球が均等についています。網ができてから時間が経つと、この間隔がもう少し不規則になります。
■10月20日
風の強い日。壊れた切れ網の糸を、あっという間に住居に隠れていたクモが自分の方に引き込みました。
どうも、網は大きく壊れると一筋の糸になるな造りになっていて、それをキューっと一気に吸い取った感じ。
手前に写っているのが、引き込んだ網の残骸です。(食べ残り)
ビジョオニグモはほかのクモと比べて風通しのいい場所に網を張る気がします。強風の日はすぐに壊れるのに…。
のぞいてみると、お腹が大きくなっています。
■10月24日
そばに卵のうがあるのに気がつきました。
ほかのクモのものかと悩みましたが、そばにいたのはアリグモとオダカグモだけ。
たぶんビジョオニグモの卵のうでいいと思います。
卵のうをつついてみましたが、クモは微動だにしませんでした。守る気なし?
卵のうを見つけた日以来、このクモが網を張っているところを見たことがありません。
私の知らない間に張っていたのかもしれませんが…。
卵のうを拡大。透けて見える卵も真っ白のようです。
■10月29日
すぐそばの別の樫の木にもビジョオニグモがいます。
こちらの方は、現在も見に行くたびに網を張っています。
住居に持ち込んでいた獲物を、いったん外に出してラッピング。一瞬でしたが、たくさんの糸を噴射していました。
獲物が掛かったせいか、網はぐしゃぐしゃになっていました。
8月にも雑木林でビジョオニグモをよく見かけましたが、北側の斜面ばかりでした。今はそこでは見つかりません。
ここは雑木林の東側。8月に見た場所よりは温かい場所だから、晩秋はここがいいのかな。
おまけですが…、8月に見たビジョオニグモのオス。
メスと同じように葉っぱの住居に隠れています。
ビジョオニグモのオスは網を張るんでしょうか?
この個体は張っていなかったし、以前に見たオスは網と空き家のある場所に住居を作って隠れていました。
お顔拝見。触肢がりっぱです。(2016.8.18.)
<ビジョオニグモ関連の記事>
「奥ゆかしい美女オニグモ(2010.10.16.)」
「アオオニグモとヒメアリ(2010.6.2.)」
「ビジョオニグモはどこが美女?(2009.9.18.)」
「近所のクモ(2009.8.13)」 ・・・ ビジョオニグモのオス
「最後の美女?」(2010.12.10)
「アカメガシワに来た捕食者たち」(2016.8.17.)
「金色の網」(2011.9.17.)
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