尽くす男?ヤマトシリアゲ
ヤマトシリアゲはお尻がくるりと上に巻き上がって、その先にハサミがついて、
まるでサソリのような虫です。
お尻がサソリのような形なのはオスだけで、メスは先がすぼんだ形です。
交尾する時に、オスがメスにプレゼントをする虫として紹介されることが多いのですが、
実際は、プレゼントというよりも、メスが食事をしているうちに、オスがこっそりと交尾に近づくことが多いようです。
ヤマトシリアゲは春に現れた後、しばらく見かけなくなり、秋になるとまた姿を現します。
春型は体や翅の模様が色が黒、夏型は褐色です。
最近見かける夏型のオス。
夏型はベッコウシリアゲとも呼ばれるだけあって、きれいな飴色です。(9月28日撮影)
夏型のメス。
この時期になると、メスはお腹が大きくなっています。(10月21日撮影)
夏型のメス。
なにかの芋虫の体液を吸っているところ。
肉食性と言われていますが、虫の体液も吸いますが木の実の汁なども吸います。(10月22日撮影)
夏型のオスとメスの交尾。
ワキグロサツマノミダマシ(クモ)のアミにかかっていた虫を捕食中のメスに交尾に近寄るオス。
クモのアミの上で、堂々と交尾していました。
アミの粘着性は全く気にならないようで、この後、平然とアミから離れました。(2008年9月27日撮影)
今の時期はもう見かけませんが・・・、
春型のオス。
クワの実の汁を吸っています。(5月25日撮影)
クワの実を捕食中のメスと交尾しているオス。
実が熟したクワの木に、ヤマトシリアゲの♂♀がたくさん集まっていました。
交尾の相手が見つからないオスたちは、左右の翅をぐるぐると回しながら(メスへのアピール?)
実の汁を吸っていました。(5月25日撮影)
ジョロウグモのオスも、メスが食事中とか脱皮直後に近づいて交尾するといいますが、
オスたちもいろいろ大変ですね。
人間でも、尽くす女ならぬ尽くす男性のことを、最近は「サブ男」って言うらしいですが・・・。(アッシーは古い?)
でも・・・、ヤマトシリアゲのオスはちょっとずるいような気がします(・。・)
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