近所に見たことがないハゴロモがいることに気がつきました。
若齢幼虫はアオバハゴロモ、終令幼虫と成虫はアミガサハゴロモみたいな虫です。
6月はハゴロモの幼虫が見られる季節です。
お尻に毛の生えた姿がおもしろい虫たちです。
好きな虫なので見つけるとカメラを向けたくなりますが、近所の道端で見かけるのが、アミガサハゴロモの幼虫に似てはいるけれど、毛束も体色もちょっと違う感じ。
外来種のシタベニハゴロモでもオオシラホシハゴロモでもありません。
ネットで検索してみると、関西の方が「台湾からの移入種」ではないかとブログに載せていらっしゃいました。
「不明ハゴロモ Ricanula sublimataの一種」2017.9.21
たくさんいましたが、どんどん羽化して、これが最後の幼虫かもしれません。
2018.7.10
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初めて気がついたのは、近所のクスノキの幼木。
若齢幼虫はほぼ真っ白。
アオバハゴロモの幼虫にアミガサハゴロモの幼虫の毛束をつけて、毛先をカールさせた感じ。
2018.6.10
もう少し育った幼虫は、毛先のカールはそのままで、体の模様はアミガサハゴロモとは違います。
大きさは毛束もあってよくわかりませんが、アミガサハゴロモの幼虫より少し大きめ。
2018.6.18
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比較のために、アオバハゴロモとアミガサハゴロモの幼虫を載せておきます。
アオバハゴロモの幼虫。たくさんで集まっていることが普通。
アミガサハゴロモの幼虫。疑問の幼虫より毛先がピンとしています。
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すぐそばのカシの幼木にたくさんいました。
真っ白な若齢幼虫。
2018.6.23
カメラを向けたせいで歩き回る幼虫たち。
2018.6.23
羽化したばかりのように見える成虫と脱皮殻。
まだ翅がしっとりした感じ。
2018.6.26.9時
こちらは別の日の別の成虫ですが、上のものよりも羽化してから時間が経っているようです。
鱗粉のような粉(蛾ではなくカメムシの仲間なので)が浮き出してきている感じで赤い眼。
2018.6.23.18時
粉が浮き出してきている個体。
アミガサハゴロモはウグイス色の粉ですが、これは鉄さびの色。
2018.6.26.9時
別の個体ですが、光の加減で見え方が変わります。
アミガサハゴロモより大きいですが、焦げ茶色が木に同化して目立ちません。
2018.6.26.9時
同じ幼木にいた毛束がオレンジ色がかった幼虫。
2018.6.26
同じ個体を横から。
同じ個体を背中から。
上に写っているのは、アオバハゴロモの幼虫のしっぽ。
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すぐそばのクヌギ(コナラかも?)の幼木にもいました。
夜は眼が赤くなります。(これはアオバハゴロモとアミガサハゴロモの幼虫も同じ)
2018.6.27.22時半
上の幼虫、後ろから撮ってみました。
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アオバハゴロモとアミガサハゴロモの幼虫たちが同じ木で混じって暮らしているのと同じように、このハゴロモもアオバハゴロモとアミガサハゴロモの幼虫と同居して成長しています。
だから、最初のころはアミガサハゴロモの奇形なんじゃないかと思い込んでいました。
発生の時期は、謎のハゴロモ>アミガサハゴロモ>アオバハゴロモという印象で、一番早いです。
ちなみに、この近所はベッコウハゴロモはほとんど見かけません。今日も1匹見たので、まったくいないわけではないのですが。
※追記2017.7.28.
去年の写真を整理していたら、幼虫・成虫ともにこのハゴロモが近所にいるのが確認できました。
少なくとも去年からいたようです(^^;)
2017.7.9.8時
---------- 追記はここまで
■■以前書いたハゴロモの記事
「アミガサハゴロモ」2012.7.18
「アミガサハゴロモ、ベッコウハゴロモ」2010.8.7
「ハゴロモの幼虫」2010.7.16