今年は庭にセグロアシナガバチが3つも巣を作りました。
それもかなり至近距離に3つ並んで作り、それぞれ1mも離れていません。
スズメバチに襲われたりして、なかなか苦戦中。
今日までの巣の様子をまとめます。
■5月5日13:00
作り始めたばかりの巣が3つ。
花壇の横のサザンカの茂み、地上20cm弱の低い場所。これが一番最初に巣作りを始めました。(以下Aの巣とします)
マルバヒサカキの茂み、地上50cmくらい。(以下Bの巣)
マルバヒサカキの茂み、地上10cmくらいのかなり低い場所。3匹の女王蜂の中で、これが一番攻撃的でした。(以下Cの巣)
■5月18日
Cの巣の女王蜂が近づくといちいち攻撃してくるので、巣から離れている隙に枝ごと巣を撤去しました。
すでに幼虫がいます。
巣を撤去した後、いつまでも近くをウロウロしていて、なんと、そばにあったエアコンの室外機の中に出入りし始めました。室外機の中に巣を作られては困るので、室外機とその周りに木酢液を水で希釈したものを何度かまいたら、姿を見かけなくなりました。
■5月19日9:30
朝の食事タイムなのか、ABともに幼虫たちに肉団子をあげていました。
Bの巣の餌やり。
青い肉団子をていねいに丸くしてから1匹の幼虫に与え、また丸め直して次の幼虫に与え…。肉団子がなくなると、手足をなめてグルーミング。Bの巣は、よく見えて観察しやすい位置にあります。
拡大すると…。
Aの巣の餌やり。こちらは灰色の肉団子。
■5月22日
Bの巣に、さなぎ用の白いキャップができていました。
女王がいない隙にBの巣の中身拝見。たくさん幼虫が育っています。
ちなみに、Aの巣はキャップはまだできていません。
■5月30日7:30
Aの巣がきれいな釣鐘状の形になりました。
Bの巣ではまた餌やり中。
■6月13日15:30
ヒメスズメバチがセグロアシナガバチの巣を物色しに来ていました!!
名前に「ヒメ」がつきますが、かなり大きくて迫力があります。怖いのでフラッシュなしの撮影です。
最初にAの巣の周りを歩いて物色した後、なにもせずにBの巣へ。
しばらくBの巣の穴の中に顔を突っ込むことを繰り返していました。
しばらくして立ち去ったのですが、この写真を見る限りでは手ぶら?
ヒメスズメバチが物色している間、セグロアシナガバチたちは近くの枝に隠れていました。もっと反撃するかと思ったら、まったくしないでコソコソ。
ヒメスズメバチが去ってから10分ほどして巣に戻ったところ。
ヒメスズメバチは、オオスズメバチの次に大きいのですが、攻撃性は少なく、アシナガバチの幼虫やさなぎを好むハチだそうです。
九州大学上野高敏先生の解説ページ
■6月28日16:00
Aの巣で卵がむき出しになっています。
■7月1日7:30
Aの巣の卵が巣材で覆われていました。
巣穴を作ってから卵を産みつけるのではなく、産んでから巣穴を作るようで、なんだか無防備な感じです。
Bの巣でもむき出しの卵が。
■7月3日9:00
Aの巣でさなぎが顔を出していて、口移しでなにかやっているようです。
本来この時期は白いキャップに覆われているはずじゃないのかな? Aの巣はさなぎのキャップが作られる気配がないようです。
Bの巣では、むき出しの卵がさらにもう一つ増えました。
■7月5日15:00
すでに7月になったというのに、二つとも働き蜂がなかなか増えません。
わが家の庭の例年のペースだと、セグロアシナガバチの巣は7月上旬にはかなり大きくなっているはず。
今年はエサになる虫が少ないのか?
近くに別の巣があるせいで、共倒れになっているのか?
ヒメスズメバチが私の知らない間に頻繁に来ているのか?
Aの巣は相変わらずキャップができません。
Bの巣はむき出しの卵が一つ放置されたまま。あとから産みつけられた卵の方が先に巣穴ができています。
■ご参考
以前のセグロアシナガバチの巣。7月2日現在の様子。今年の巣とは全然迫力が違います。
■たくさん巣ができた理由で考えられること
うちは小さい庭なのでどの場所に巣を作られても危険があります。
気をつけていたのに、今年は3つも作られてしまいました。
春先に巣材になるような枯草が庭にあると、それを削って唾液で溶かして巣を作るようです。
最近は、巣材になりそうな多年草の枯れ枝などは春が来る前に切り取るようにしていました。
去年の秋から、お隣りが除草剤を頻繁にまかれるようになりました。
お隣りの庭は常に枯れた草がいっぱいある状態。
今年は今まで巣ができた場所ではなく、お隣りとの境界にできたことを考えると、除草剤で枯れた草が巣材になったのではないかと思われます。
お隣りは庭に出るのは除草剤をまく時だけなので、境界にハチの巣ができても困らないかと思って放置しています。
来年もこの調子でたくさんハチの巣ができるのかな?
今回上手くハチが育たないのは、もしかしたら除草剤が付着した巣材のせい?
除草剤というのは、そんなに長期間残留するものなのでしょうか。
※追記
お隣りのせいにしていましたが、アシナガバチが増えなかったのはヒメスズメバチのせいかもしれません。
この後の経過をまとめました。
「庭のセグロアシナガバチが全滅 ヒメスズメバチに襲われる」(2017.7.19)
-----------------------------追記ここまで
<関連の記事>
「庭にできたアシナガバチの巣」(2016.5.20.)
「コガタスズメバチの巣の撤去 毛むくじゃらのスズメバチ」(2016.10.9.)
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