近所の水たまりは、毎年アズマヒキガエルの卵でいっぱいになります。
それが、今年の春は卵の数が激減!
わが街のアズマヒキガエルもピンチのようです。
今日(2020.3.17)のアズマヒキガエルの卵塊。
ほんの一部分にあるだけ。
水が濁っているのは、小さい子たちがザリガニ釣りをしたせいだと思います。
日にちを忘れましたが、今年の蛙合戦があってからずいぶん日が経っています。
何度も見に行きましたが、これ以上増えません。
アズマヒキガエルが名古屋市内では絶滅した地区もあると知ったのは、一昨年のイベントでのことでした。
言われてみると、確かに近所の水たまりも、わが子たちが小さかった頃は、水がオタマジャクシで真っ黒になってしまうほど、うじゃうじゃでした。
10年ぐらい前までは、夜カブトムシを捕りに雑木林に行くと、ヒキガエルがドサッ飛びのくのが不気味でした。
ここ数年クモの観察で夜中に雑木林に行っていますが、ヒキガエルに会うことはまったくありません。
みなさんご存知とは思いますが…、
アズマヒキガエルは、春先に結婚と産卵のために冬眠から覚めて水場に集まり、その後また眠りにつき、普段は雑木林の中で暮らしています。
イベントでのカエル調査の結果を知って、去年の春に見に行った時は、蛙合戦が賑やかでしたし、卵塊もたくさんあったので安心していたのですが…。
去年の春の様子を振り返ってみると…。
■2019.3.9.16:30
昼間に卵塊を見つけました。
この画面に入らないくらい、あちこちにありました。
■同日21:30
蛙合戦をやっていないか確認に行きました。
水たまりに近づくとカエルたちの鳴き声が…。
近づいて光を当てると、おとなしくなって動きが止まってしまいました。
かろうじて潜らないカエルも、じっとしたまま。
こちらも、静止。
こちらは、のしのしと雑木林に戻るアズマヒキガエル。
同じ個体を背中から。
■2019.3.23.16:30
オタマジャクシが生まれていました。
拡大すると。
この街に戻ってちょうど10年経ちました。
私が観察している場所の「見た目」はほとんど変わっていませんが、見つかる生きものはずいぶん変わりました。
建造物や道路、雑木林の植生、水場の水位などが変わらないのに、生物相が変わる理由は、気候変化や殺虫剤散布でしょうか。
現在は雑木林のすぐ横で大規模工事をやっていて、今後「見た目」も大きく変わる予定です。
なんだかおもしろくない気分でいっぱいになります。(愚痴)
こんなサイトがありました。
名古屋市におけるアズマヒキガエル分布の変遷
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