虫散歩

ようこそ♪ 身近な虫やクモ、鳥などを探しながらの散歩日記です。
2010年春以前の記事は神奈川県、以降は愛知県での観察です。
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セイタカアワダチソウにアズチグモがいっぱい
 
雑木林沿いのセイタカアワダチソウに、アズチグモがたくさん集まっていました。

風があって数えられませんでしたが、1本の草にオスメス合わせて少なくとも30個体はいたと思います。
(2017.10.31.15:30)

セイタカアワダチソウの花穂を探すと、いろんなクモが見つかります。
でも、これはちょっと集まり過ぎ。こんなにたくさん、それもアズチグモだけが集まっているのを初めて見ました。
セイタカアワダチソウにアズチグモ

アズチグモに赤丸をつけて見ました。白いのがメスで、赤いのがオス。
こちら側だけでもメス6、オス7。花穂の反対側や茎にもたくさんいました。
まだ成体にはなっていないようで、メスは大きいのもオス並みに小さいのもバラバラ。
セイタカアワダチソウにアズチグモ

オスは花の奥に隠れているのが多いようでした。ぶら下がっているのもいましたが。
セイタカアワダチソウにアズチグモ

花穂ではなく葉っぱの方にもたくさんいました。オスと小さめのメスたち。
セイタカアワダチソウにアズチグモ

大きめのメスをアップで。
アズチグモは斑紋に個体差が多いクモですが、ここの集団はわりと似た者同士でした。
アズチグモ♀

アズチグモ♀

大きい個体は花穂の先端で脚を広げて待ち伏せ体勢を取りたいようで、場所の取り合いも。
近づいて一瞬ぶつかるのですが、どちらか一方がぶらんと糸にぶら下がってすぐに譲ります。
アズチグモ♀ニアミス

こちらでもニアミス。
アズチグモ♀ニアミス

あちこちでニアミス。
今考えてみると、クモたちはそれなりによく動き回っていて、じっとしていませんでした。
アズチグモ♀ニアミス

オスとメスがニアミス。求愛という感じではなく、ただ単にぶつかりそうになっただけ。
このメスはまだオスと大きさがあまり変わりません。
アズチグモ♂と♀

おまけですが…。
少し離れたところにあったセイタカアワダチソウにはガガンボが吸蜜に来ていました。
セイタカアワダチソウにガガンボ

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アズチグモはごく普通種ですが、一か所に複数でいるのを見たことがありません。
出嚢後にまどいを作っているのや、オスが求愛のためにメスのそばや背中にいるのを時々見かけるぐらい。

夕方(15:30)だったので、もしかしたらバルーニングをしようとしているのかと思いましたが、お尻から糸を出してそれを風に流している様子もありませんでした。
これだけたくさんいて、なにかを捕まえて食べている様子もありませんでした。

翌日の朝、様子を見に行ってみましたが、前日と同じようにこの花だけにアズチグモがたくさん集まっていました。
その辺りのセイタカアワダチソウはみんな花が終わっていて、ちょうどいい餌場がないから集まっていたのか…。
不思議です。

※以前に書いたアズチグモの記事はこちらです。

夏の間のアズチグモ(2017.9.30.)

アズチグモの親子(2016.10.11.)

アズチグモ(2012.7.14.)



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ヤリグモspの卵のうとまどい
  
近所の雑木林の松の枝先でヤリグモspが卵のうを守っていました。
先日やっと子グモたちが出嚢してきました。


卵のうの形はヤリグモですが、母グモのお尻の先の突起がヒゲナガヤリグモ。
ヤリグモなのかヒゲナガヤリグモなのか、私では判断がつきませんでした。


あれから数日たちますが、子グモたちは分散せずにその場でまどいを作っています。

出嚢までの様子と、夏に見たヤリグモの仲間たちの姿をまとめました。
撮影日時は()で表示。同日同時刻のものは省略しました。

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〇ヤリグモspが出嚢するまで

マツの枝先に卵のうを守るクモを見つけました。(2017.9.25.23:00)
卵のうを守るヤリグモsp

昼間に見ても、ライトを当てないと気がつかないような感じ。(2017.9.27.12:00)
卵のうを守るヤリグモsp

卵のうとヤリグモspが、50センチくらい離れた別の枝先に移動していました。(2017.9.28.23:00)
卵のうを移動したヤリグモsp

元いた枝先には、ヒゲナガサシガメが。
ヒゲナガサシガメに攻撃されて逃げたのか、それともたまたまなのかはわかりません。
ヒゲナガサシガメ

卵のうの周りにはたくさんの糸が張られています。わかるようにライトを強く当てました。(2017.10.1.23:00)
卵のうを守るヤリグモsp

とうとう子グモたちが出嚢していました。(2017.10.11.22:00)
この日18:00にここを見た時はまだ出嚢していなかったので、その後の時間に出てきたようです。
ヤリグモspが出嚢

子グモたちのまどいを拡大。
ヤリグモのまどい

卵のうを守っていた母グモは、まどいの下にぶら下がっていました。
ヤリグモspのまどいと母グモ

母グモのお顔拝見。この時以降、母グモの姿は見られなくなりました。
母グモ

出嚢の翌日、昼間に見に行ってみました。まだまどいを作っています。(2017.10.12.11:30)
ヤリグモspのまどい

子グモたちのまどいを拡大。よく見ると右下の子グモが黒いものを抱えています。
他の写真にも何か抱えている子グモが写っていました。ちゃんとなにかを捕まえて食べてるようです。
ヤリグモspのまどい

あれから3日経ちますが、まだ子グモたちは分散していません。(2017.10.14.22:30)
ヤリグモspのまどい

出嚢した次の晩から、まどいの下にオナガグモ♂がぶら下がっています。子グモを狙っているんでしょうね。
オナガグモ♂

この場所はヒメグモの網がいくつもかかっていました。ヤリグモはクモを食べるクモ。
ヤリグモspはヒメグモの幼体を捕食しながら成長して卵のうを作ったようです。

ただ、最近のここのヒメグモたちはクモヒメバチに寄生されて、卵のうを作っている個体は1つだけになってしまいました。
この子どもたちはどうやって生き延びていくのかな?

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〇夏に見かけたヤリグモたちの様子

出嚢後のヤリグモの卵のう。周辺に幼体が数頭ぶら下がっていました。(2017.8.13.朝)
この形はヤリグモのものだと思いますが、上の例もあるし、以前にここでヒゲナガヤリグモの卵のう(もっと細長い)と母グモを見たので、自信はないです。
この時期は、夜の観察でも小さいヤリグモspしか見かけませんでした。
出嚢後のヤリグモの卵のう

捕食中のヤリグモsp幼体。相手はウロコアシナガグモでしょうか。(2017.8.19.夜)
捕食中のヤリグモsp幼体

糸にぶら下がるヤリグモsp幼体。夜に行くと、枝先にぶらさがっています。(2017.8.26.夜)
糸にぶら下がるヤリグモsp幼体

ジョロウグモの網を歩くクモ。これはヒゲナガヤリグモのオス?
網の粘りを気にせずに歩いていました。(2017.8.26.夜)
ジョロウグモの網を歩くヤリグモsp

上の個体を背中から。ヤリグモやオナガグモをこの角度から見られることはほとんどありません。
こうして見るとクモっぽく見えますね。
ジョロウグモの網を歩くヤリグモsp

枝先にぶら下がるクモ。これもヒゲナガヤリグモのオスでは?
カメラを向けると、こういう体勢になります。(2017.8.31.夜)
枝先にぶら下がるヤリグモsp

上の個体、落ち着くと普段の体勢に。遠目に見るとオナガグモの様にも見えます。
枝先にぶら下がるヤリグモsp

枝先にぶら下がるクモ。これはヤリグモのオスの成体なんでしょうか?(2017.9.5.夜)
枝先にぶら下がるヤリグモsp

雑木林の手すりの下で、卵のうを守るヤリグモsp。(2017.9.27.昼)
卵のうの形から見てヤリグモなのでは?
ここはユウレイグモとカレハヒメグモが多い場所。エサになる子グモはたくさんいそうです。
卵のうを守るヤリグモ


今年の夏は、これ以外にもいろんなところでヤリグモspが見つかりました。
夜に行くとライトの光で糸が光るから見つけやすいのか、それとも夜の方が活発に動いているのか?
それとも、数が増えたのか?
それはちょっとわかりません(^^;)

それにしても、ヤリグモとヒゲナガヤリグモの違い、どうやって見ればいいのでしょうか。
日本のクモ(増補改訂版)で、ヒゲナガヤリグモが追加されましたが、いまひとつよくわかりません。



日本のクモ 増補改訂版 (ネイチャーガイド)

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トリノフンダマシの網 張り方と捕食の仕方
  
トリノフンダマシは、ほかのクモとはちょっと違う独特な形の網を張ります。
夜中に張って夜明け前に片づけてしまうので、夜に行かないと見られない網です。


7月からの約3か月間の裏山での観察の結果を以下の4つにまとめてみます。

〇トリノフンダマシの網の形いろいろ
〇網を張る時間
〇網の張り方
〇獲物の捕まえ方


子どもを迎えに行く都合で、夜11時前後に見に行っていました。(ほぼ毎晩)
ですから、0時過ぎの様子はちょっとわかりません。

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〇トリノフンダマシの網の形いろいろ

今年初めて見たトリフンの網。シャリンバイと草の間。
同心円状円網と呼ばれている、横糸の間隔が広くて粘り気の強い網。
この時はトリフンが3頭いて、重ならない程度に網を張っていました。(2017.8.21.23:10)
トリノフンダマシの網

翌日も網が見られました。これは上のクモのお隣りのトリフンの網。
この個体はよく茂みに密着した網を張るのですが、葉っぱに引っかからないのが不思議です。
もしかして、蛾よりも茂みに来るバッタを狙ってる?(2017.8.22.10:50)
トリノフンダマシの網

この場所のほかの2頭は移動したり姿を消したりしましたが、上のクモは今でも同じ場所で元気。(2017.10.1.22:50)
トリノフンダマシの網

他の場所のトリフンの網も、形がいい時のものをちょっと載せてみます。

ソテツとルドベキアの間に張った網。(2017.10.8.23:00)
ここは獲物が少ないのか、クモがなかなか大きくならなくて。10月に入って卵のうがやっと1つできました。
トリノフンダマシの網

上の網を横から見ると。
獲物が少ないせいなのか、張る網の大きさもいつもほかの個体よりも小さめ。
なにかが横糸に引っかかると、衝撃でその横糸が切れます。縦にぶら下がった糸は切れた横糸。
トリノフンダマシの網

ルドベキアと芝生の間に張った網。(2017.10.8.23:00)
トリノフンダマシの網

上の網を横からみると。
トリノフンダマシの網

上の網のそばにもう1つ網ができるのですが、そちらはいつも不完全で小さめ。(手前のが不完全な方)
トリノフンダマシの網

雨の日は水分を含んで緩い網が更にゆるゆるに。(2017.9.11.23:00)
雨の日のトリノフンダマシの網

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〇トリノフンダマシの網を張る時間

今年は7月から夜の観察を続けてきましたが、毎晩のように行っても網はなかなか見られませんでした。

ほかの方のブログを拝見すると、夜9時くらいでも網を張っているトリフンもいるようだし、私自身も以前8月の夜8時にここで張っているところを見たことがあったので、全然網が見られないのが不思議でした。

8月21日11時…初めて網を確認。

その後…11時時点で張っている日もあるし張っていない日も。
    夜明け前に行くと、回収するところが見られることが多い。
    
10月9日18時…まだ明るいのに網が張ってあるのを確認。

わかったことは…。
・網を張るのは深夜0時過ぎが多い。
・11時過ぎの時点で、風に糸を流しているのをよく見た。

・網が大きい個体は、卵のうの数も多い。(現在のところ1頭あたり卵のうの最高は5個)
・卵のう作りがいちばんよく見られたのは8月下旬〜9月上旬。10時半過ぎに作り始める。
・卵のうを1カ所にまとめて吊るす個体もいるし、1つずつ囲いを作って吊るす個体もいる。

・「湿度が高いと網を張る」と聞いたけれど、夜露で下草が濡れていても張っていない日もある。
・日没が早くなると網を張る時間が早くなるのかもしれない。

・低木ではなくて、地上3メートルくらいの網もあった。
・小雨なら網を張っている個体もあった。

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〇トリノフンダマシの網の張り方

10月9日の夕方に、トリフンが既に網を張っているのを見かけました。
涼しくなったせいなのか、まだ空が明るいのに張っていてびっくり。

次の日の夕方に見に行ってみたら、ちょうど造網中でした。(2017.10.10.18:10)
横糸を張るトリノフンダマシ

今までも造網作業は見たことがありましたが、今回はとても見やすい位置でやってくれました。
見ていると、普通の円網を張るクモとは手順が違いました。

トリノフンダマシの網の張り方

上の網は今回造網中だったトリフンの網の完成形(前日)です。

他の円網のクモは、まず枠糸を貼って、次に縦糸を貼り、最後に横糸をくるくると張っていきます。

トリフンは、枠糸(私にはよく見えないけれどあるらしい)の後、縦糸を貼り、横糸は一気にくるくるとは張らずに、上の図の赤い丸の部分をひとつづつ張ります。

Aで横糸をくっつけた後、Aから出た糸をお尻につけて網の中心Bまで移動します。
Bでしばらく留まって、引いてきた糸を脚でつま弾いていると、粘球が浮き出してきます。
(どうしてそうなるのか、わかりませんが不思議!)

粘球が浮き出した横糸をブラーっとお尻につけたまま、縦糸を伝ってCの地点まで移動して糸を縦糸にひっかけます。
Cの地点から糸を引いて、またBに戻ります。
引いてきた糸から粘球が浮き出してきて、また縦糸を伝ってDにくっつけに行きます。

その後は同じことの繰り返し。

他のクモがリズムよく横糸を張っていくのとは全然違います。

文章で説明しようとしてもわかりにくいですね。
動画も撮りましたが、撮った本人にしかわからないような写りなので(^^;)


粘球が浮き出した横糸を縦糸にひっかけに行ったところ。(2017.10.10.18:10)
横糸を張るトリノフンダマシ

途中まで横糸を張ったところで、休憩タイムに入ってしまいました。
トリノフンダマシの網 途中


時間がなくて途中まで見て帰宅しましたが、実は、トリフンはこのように半分張ったらいったんこしきに戻り、残りはまた逆方向に横糸を張っていくようです。見逃してしまいました。

半周ほどしたところで、クモはこしき部へ戻ってしまいます。そして、再び最初に張りはじめたタテ糸にすすみ、今度は今までと逆側にヨコ糸を張っていきます。「クモの巣と網の不思議」(池田博明編)P159〜162


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〇トリノフンダマシの獲物の捕まえ方

トリノフンダマシは網にかかった獲物の処理の仕方もほかのクモとはちょっと違います。
いつも獲物が掛かっても写真が間に合わないので、今回はガガンボを網にくっつけてみました。
やらせ写真です。

トリフンの網は見るからに粘球も大きくて粘りが強いので、物がよくくっつきます。
蛾を主食としているので、鱗粉があっても剥がれないくらいの粘り。
獲物が横糸に貼りつくと、その横糸が切れる仕組みになっています。
今回のガガンボは粘性ですぐに動かなくなりましたが、蛾が掛かる時は糸が切れてぶら下がる形になった蛾はしばらくの間激しくくるくると回っています。
ガガンボを捕まえたトリノフンダマシ

ジョロウグモやコガネグモ科のクモたちは、網に獲物が掛かったらすぐに反応しますが、トリフンはちょっと遅め。
そばまで行かずに、掛かった横糸の縦糸との接着地点で獲物が動けなくなったのを確認してから、自分の方に引き寄せます。
ガガンボを捕まえたトリノフンダマシ

お尻から糸を出して念入りにラッピング。
ガガンボを捕まえたトリノフンダマシ

直接抱えたりせずに、ちぎれた横糸でぶら下げたまま運びます。
ガガンボを運ぶトリノフンダマシ

いったんこしきまで運び、その後葉っぱなどのそばに運んで長時間かぶりついています。
ガガンボを捕食中


真っ暗な中、ライトを被写体に向けていると、7〜8月の頃は蛾が簡単に集まってきました。
周りを見ても下草に止まっている蛾の姿もたくさん見つかりました。

10月になって、周辺の蛾の数もぐんと減ってきて、トリノフンダマシのシーズンもそろそろおしまいでしょうか。

今年は早い時期に明るめのライトを持って探しに行ったので、例年よりもたくさんの幼体が見られました。
場当たり的な観察で、きちんとした結果は残りませんでしたが、トリフンたちの活動的な姿がたくさん見られたので満足です(^^;)


※今年ここで見たトリノフンダマシの記事


「トリノフンダマシの産卵と交接」
(2017.8.24.)
「トリノフンダマシの交接、卵のう」(2017.8.17.)
「トリノフンダマシが脱皮していました」(2017.8.7.)
「今年も近所のトリノフンダマシ」(2017.7.28)



クモの巣と網の不思議―多様な網とクモの面白い生活


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ハラビロミドリオニグモ? シロオビトリノフンダマシ?
 
近所の雑木林で、ハラビロミドリオニグモらしきクモを見つけました。

「日本のクモ」(文一総合出版)によると、山地に生息するクモで、日当たりのいい林道や渓流沿いの樹間の高い場所に垂直の正常円網を張るのだそうです。


キョウチクトウの枝から渡した糸にぶら下がる小さいクモ。(2017.9.30.23:00)
トリノフンダマシのような形ですが、今の時期としては小さすぎるし、渡した糸が長い(遠くのもの同士をつないでいる)ので、おかしいな?と思ってよく見ると、背中が緑色。
背中が緑と言えば、ワキグロサツマノミダマシがいますが、アレは今の時期はこんなに小さくないし光沢がありません。
ハラビロミドリオニグモ?

その場でプラ容器に入れて撮ってみたら…。
「あ!」と、喜び勇んでお持ち帰りしました。
ハラビロミドリオニグモ?

自分としてはハラビロミドリオニグモを連れてきたつもりでしたが…。

とても元気に動き回ります。
背中は黄緑色ですが、形はどう見てもシロオビトリノフンダマシ。
ハラビロミドリオニグモ?

触肢は細い。
ハラビロミドリオニグモ?

光を強く充てると黄色にも見えます。(昼間の自然光では黄緑に見えましたが)
ハラビロミドリオニグモ?


庭で写真を撮っている最中に容器を芝生に落として、クモは行方不明になってしまいました!

このクモは、シロオビトリノフンダマシの変異型なのか、ハラビロミドリオニグモの幼体なのか???
わが家は「山地」ではないので、ハラビロミドリオニグモが近所で見られるなんて、考えもしなかったのでぬか喜びしましたが、実際はどうだったのか闇の中です…。
ちなみに、山地性と言われているトガリオニグモやクリチャササグモ、イナズマクサグモは普通にいます。


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夏の間のアズチグモ
 
ワカバグモに続き、この夏に見たアズチグモをまとめてみました。


ワカバグモもそうですが、アズチグモも注目してたわけではないので、ついでに撮れた写真ばかりですが(^^;)

木の枝先で良く見つかるクモで、前回のワカバグモとよく似た場所にいます。
ワカバグモのように手足を広げて獲物を待ち伏せしているのですが、ライトを当ててもワカバグモほどは目立ちません。ちょっと物陰にいるからでしょうか。
今回も、夜に撮った写真が多いです。(夜でないものはその旨表記しました)


まずは、アズチグモの捕食シーンをまとめました。

ヘクソカズラの花の上で、アブのようなものを捕獲。(2017.8.17昼)
アズチグモ捕食

桜の葉の陰で、アオマツムシの幼虫を捕獲。(2017.8.17朝)
アズチグモ捕食

桜の葉裏で、これはキジラミの仲間でしょうか。(2017.9.4)
クロミャクチャタテのメスではないかとご指摘いただきました。
たしかにクロミャクチャタテはこの場所で時々見かけます。そらさん、ありがとうございます。
アズチグモ捕食

これは、アオマツムシの成虫を捕獲した斑紋型のアズチグモ。(2017.9.5)
アズチグモ捕食

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メスは個体によって、模様や色が微妙に違います。

一番よく見かけるのが白とかオフホワイト一色のアズチグモ。(2017.8.14)
アズチグモ

私が好きな斑紋型。(2017.8.14)
アズチグモ斑紋型

これも斑紋型ですが、ちょっと模様が違いますね。(2017.8.17昼)
アズチグモ斑紋型

お腹がパンパンに膨らんだアズチグモ。(2017.8.30)
お腹が膨らんだアズチグモ

お尻から糸を出しているクリーム色の個体。バルーニングしようとしていたのかな。(2017.8.17昼)
糸を流すアズチグモ

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アズチグモも、オスはメスよりもずっとミニサイズです。

昼間に枝先を移動していたオス。
オスは小さいので、普段はなかなか見つけられません。(2017.7.28昼)
アズチグモのオス

桜の葉の陰で、お腹の大きなメスの背中にオスが乗っていました。(2017.8.17)
オスを背負うアズチグモのメス

上の個体を拡大して見ると、背中の皮がめくれているように見えます。脱皮中のところを交接しようと待ち構えていたのでしょうか。
オスを背負うアズチグモのメス


※以前に見たアズチグモたちの記事

「アズチグモの親子」(2016.10.11)

「アズチグモ」(2012.7.14)

「アズチグモ」(2010.10.15)



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夏の間の夜のワカバグモまとめ 卵のうや捕食
 
この夏に見たワカバグモたちの様子をまとめてみました。

7月下旬から夜のクモたちを観察してきましたが、ワカバグモはこの2か月間いつもたくさん姿を見ることができました。
昼間は葉裏に隠れていることが多いですが、夜は第一脚と第二脚をいっぱいに開いて獲物を待ち伏せしています。
夜にはいくらでも見つかるので、メインで観察していたわけではありませんが、写真がたくさん集まったので、まとめてみることにしました。
ほとんどの写真は、夜に撮影したものです。


草の茂みで捕食中のワカバグモ。
7月下旬に観察を始めたころは、まだ小さい個体ばかりでした。(2017.7.27)
ワカバグモ捕食

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8月中旬になると、大きな個体も増えました。(2017.8.17)
ワカバグモ捕食

桜の葉で卵のうを守るワカバグモ。お腹の右下に卵が透けて見えます。(2017.8.20)
卵のうを守るワカバグモ

上の個体とは別のクモですが、こちらも桜の葉で卵のうを守っています。
クモの左下に卵が透けて見えます。(2017.8.17)
卵のうを守るワカバグモ

上の個体を昼に見るとこんな感じ。昼に見た方がきれいなクモです。
この時点で子グモたちは孵化していました。(2017.8.19)
卵のうを守るワカバグモ

これも同じ個体。(お腹の右に黒い傷があるのでよくわかります)
子グモたちがよく見えるようになりました。(2017.8.20)
卵のうを守るワカバグモ

お腹が大きめのメス。(2017.8.20)
お腹が大きいワカバグモ

まだスレンダーなメス。(2017.8.19)
スレンダーなワカバグモ

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8月末になると、成体を見かけなくなって、子グモたちがメインになりました。

夜のワカバグモは、幼体も成体もみんなこういう体勢をとっています。
手足をめいっぱい広げているので、ライトを当てると結構目立ちます。(2017.8.31)
夜のワカバグモの体勢

こちらはちょっと黄色い幼体。オスなのかもしれないですね。(2017.9.12)
夜のワカバグモの体勢(黄色味が強い)

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ワカバグモたちの捕食シーンを集めました。
ワカバグモは糸でラッピングするのではなく、噛みついて捕まえるタイプ。

ユスリカとかタマバエの幼虫…のようなもの。(2017.8.23)
ワカバグモ捕食

小さいガ。(2017.9.2)
ワカバグモ捕食

ヒゲナガサシガメの幼虫。(2017.9.12)
ワカバグモ捕食

これは大物ですね。(2017.9.12)
ワカバグモ捕食

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9月下旬以降、子グモたちもだんだん大きくなりました。

透明感のあるメス。亜成体ぐらいでしょうか。(2017.9.17)
透明感のあるワカバグモ

くすんだ色のメス。今にも卵を産みそうな雰囲気。(2017.9.13)
くすんだ色のワカバグモ

脱皮中で、糸にぶら下がっているワカバグモ。(2017.9.19)
脱皮中のワカバグモ

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7月下旬からの観察で、オスのワカバグモが見つかりませんでしたが、最近やっと見かけるようになりました。

オスの亜成体かな。(2017.9.27)
オスが出てきたということは、これからもう1回繁殖シーズンなのかな?
ワカバグモのオス

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2か月間の観察から、来年以降への備忘録として…。

わが街では、おそらく7月上旬に産卵ラッシュ、8月中旬に次の産卵ラッシュ。

図鑑によると、出現時期(成体が見られる時期)は4〜10月。
春先からよく見かけるし、かなり何度も繁殖シーズンが来るようです。

たくさんいたのに、交接するところも、産卵するところも見られませんでした(^^;)

最近オスが見られるようになったから、運がよければもう一回繁殖シーズンが来るのかな?

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夜はこしきにいるビジョオニグモとアオオニグモ
  
ビジョオニグモとアオオニグモは、夜に見かけると、こしき(網の真ん中)にいることも多いようです。

ビジョオニグモとアオオニグモの昼間の様子は…。
金色の切れ網を張って、普段は近くにある葉っぱに糸で住居を作って隠れています。
ずっと住居に隠れていて、網に獲物が掛かると素早く獲物を捕まえて、住居に戻ってしっかり糸で巻いた後に体液を吸っています。
クモの姿は、獲物を取りに来た時だけしか見られません。


夜に見た、こしきにいるビジョオニグモとアオオニグモの様子です。

◆雑木林の脇のカシの木の下のビジョオニグモ

ビジョオニグモの金色の横糸で作った切れ網。(2017.9.3.22:30)
ビジョオニグモの網

住居に隠れているビジョオニグモ。
住居に隠れるビジョオニグモ

私がライトを当てていたら、なにかが光に飛んできて網に引っ掛かりました。
獲物が掛かったかとクモが出てきて…。そのままこしきに居座りました。
こしきにいるビジョオニグモ

クモの背中拝見。
獲物はゲットできなかったのにずっとこのままで、住居に隠れる様子はありませんでした。
こしきにいるビジョオニグモ


◆雑木林の横のキョウチクトウのアオオニグモ

網の中心で獲物にかぶりついていたアオオニグモの幼体。(2017.9.2.23:30)
アオオニグモ捕食

ちょっと引いてみるとこんな感じ。
アオオニグモ

普段は軽く糸を巻いたら住居に持ち帰るのに、このまま網の中にいました。
アオオニグモ

いつまでもライトを当てて写真を撮っていたら、さすがに嫌になったのか住居に戻りました。
食事中にお邪魔してこめんなさい。
アオオニグモ

翌日の夜にも、網の真ん中に止まっていました。(2017.9.3.22:00)
こしきにいるアオオニグモ


アオオニグモは初夏のクモで、ビジョオニグモは晩夏のクモですが、暮らしぶりがよく似ています。
私の印象では、アオオニグモは低木や茂みが好きで、ビジョオニグモはカシなどの常緑樹の下の雨のかからなくて障害物が少ないが好きなようです。
ビジョオニグモは風通しのいい場所を選んで網を張るようで、風のある日はなかなかうまく写真が撮れません。


※以前見たアオオニグモとビジョオニグモをピックアップしました。

「こんな時期にアオオニグモのオスの成体」(2017.8.22)
「ビジョオニグモの卵のう・ラッピングなど」(2016.10.29)
「アオオニグモとヒメアリ」(2010.6.2)


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マネキグモが出嚢
  
8月26日に近所の雑木林から持ち帰ったマネキグモの卵のうが出嚢しました。

※卵のうを見つけた時の話
「卵のうを守るマネキグモ」(2017.8.28.)

既に出嚢済み(^^;) 卵のうと母グモの死骸と子グモたち。(2017.9.10.)
出てきたのは、おそらく9日だと思います。
卵のうの長さのわりに、子グモの数は多くありません。たぶん13。
マネキグモ出嚢

幼体を拡大。
マネキグモ幼体

卵のうには脱皮殻がたくさんついています。
マネキグモ脱皮殻

なんとなく母グモの周辺に集まっているように見えます。
マネキグモ 母グモの死骸と幼体

サイズがわかるように、定規を置いてみました。
卵のうは約25mm、子グモは約2mm。
マネキグモまどい

背景が白いと糸が見えにくいので、折り紙を敷いてみました。(2017.9.12.)
細い細い糸で幕のようなものができていて、子グモたちはその上や下にくっついています。
母グモも卵のうを糸でプラ容器に固定していますがそれよりもずっと細い糸。
マネキグモまどい

幼体を拡大。放置していたので、なんだか前撮ったときよりも痩せ細っています。
慌てて庭に放しました。
マネキグモ幼体


マネキグモは卵のうを見つけた雑木林(すぐ近所)でも、うちの庭でも、わりと見つかる普通種です。
夜にクモ見に出かけると、ライトの光に糸が反射して、昼間よりもずっと簡単に見つかります。

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雨の日のクモの網はどうなるのか(2)
 
夕方から翌朝まで小雨が続いた日のクモの網の様子のつづき。ジョロウグモです。

※前回の記事はこちら → 「雨の日のクモの網はどうなるのか(1)」

今の時期(少し前の時期については後で)のジョロウグモは、昼間に見ると馬蹄形をした円網とその前後に不規則網を張っていますが、雨が降らない日は、夜の間に壊れた部分や粘性が落ちた部分を部分的に張り直しています。


小雨の中、網を撤収するジョロウグモ。(2017.9.5.23:00)
普段は右半分か左半分だけ張りかえるようですが、この日は全面撤去しているのをたくさん見かけました。
ちぎれて小さく縮んだ網は、丸めて口の中へ。
網をたたむジョロウグモ

円網の部分を全部撤収して枝にぶら下がっている個体、縦糸だけを張っている個体など、いろいろでした。
枝の下に網がある個体は雨粒がかからなくて撤収する必要がないようでした。


翌日の夜明けのジョロウグモたちの網は…。

この日の日の出は5時半ごろ。まだ暗い5時過ぎに見に行ってみました。(5:20〜5:45)

枝の茂みの下の網は、ほぼ完成形の状態。
よく見ると、向かって左半分は横糸が乱れています。夜中のうちに右半分だけ新しく張り直したのでしょう。
これは、雨でない日の張り替えのルール通りです。
ジョロウグモの網

上に雨を遮るものがないあまり場所はこんな感じ。下の方だけ横糸が張ってあります。
雨粒がついていないので、横糸を張ったのは夜明け直前のようです。
ジョロウグモの網

こちらも雨を遮るものがない少ない場所。上の個体よりは横糸がたくさん張ってあります。
よく見ると、下の方の横糸は乱れていて、上の方はきれい。下を夜中に張って、上の方は夜明け直前に張ったのか?
ジョロウグモの網

こちらも下の部分だけ横糸が張ってありますが、雨粒でびしょびしょ。
ジョロウグモの網

ほかの網ですが、雨がかかって崩れた横糸の様子。
ジョロウグモの網

これも、マツの下で雨がかからない場所の網。
よく見ると、左半分の横糸は乱れていて、右半分はきれい。
左半分の乱れ方が、劣化というよりも、張り方が雑だったせいではないかと思うのですが。
これは、右半分が夜中、左半分は夜明け直前にやっつけ仕事という感じ?
うーん、わからない…。
ジョロウグモの網


ちなみに、普段見かけるジョロウグモの網はこんな感じ。
(2017.9.7.5:20)
向かって右半分が前の晩に張り替えたばかりの部分で、左半分はその前の晩に張りかえた部分。横糸が崩れているのでなんとなくわかります。前日風が強かったり埃が多かったりすると、もっと左右の落差が出ます。
ジョロウグモの網

雨のない日が続いていると、ジョロウグモは夜中のうちに円網の半分だけ切り取って張り替えます。
雨や大風の場合は、仕方がないので左右とも全面張り替え。
去年の秋、雨の晩とその翌朝に観察した時は、雨の間は縦糸だけになって、翌朝目の粗い横糸を全面に張っているものが多数派でした。

今回は翌朝に完成させる網がどんな形なのかまでは見て回りませんでした(軒下のものを見ただけ)。
これだけでは、ジョロウグモの雨の日の網の張り方のルールはわかりませんね(^^;)

ここから言えそうなことは、「ジョロウグモは1回の張り替えで円網半分の糸を出すパワーしかないらしい」ということでしょうか。


ちなみに、夜間観察を始めた7月下旬ごろは、夜中のジョロウグモは網を張らずに枝先にぶらんとぶら下がっている個体がたくさんいました。
あれはどういう状態だったのか気になりましたが、ほかのクモに気をとられて、深く追求せずに終わりました。

今の時期は、雨ではない日の夜のジョロウグモは網を張り替えたり獲物にかぶりついたりしていて、ただぶら下がっているだけの個体はほとんど見かけません。


余談ですが…。
普段クモに興味のない方で「雨の日にクモの巣がいっぱい」「雨だとクモの巣が増える」と感じている方がおられるようですが、「雨が降ると網に水滴がつくから網が目立つ」というのが実際のところです。


今回見たように、ジョロウグモとしては「できるだけ雨粒をつけたくない」と思って暮らしているようです。雨粒がついてしまうのは急な雨の時。
コクサグモの棚網のように、雨でも撤収も張り替えもしないクモの網は、確かに雨が降ると目立ちます。でも、「クモの巣が増えた」わけではないですね。

ご参考に、雨粒だらけのコクサグモの網。(2012.7.22.9:00)
コクサグモの網

獲物を襲うコクサグモ。(この獲物はムツボシオニグモのオスか? いまだに不明)
コクサグモの網は粘性で獲物を捕まえるのではなくて、網に迷い込んだものを腕力で捕まえる方式なので、粘球がついていません。雨が降っても劣化しないので、張りかえる必要がないようです。
獲物を襲うコクサグモ

ちなみに、同じ日に撮った雨粒だらけのジョロウグモの網も載せておきます。
まだ幼体なので、不規則網の部分が少なくて、個体同士近くで重なり合っていて、美しく見えます。
ジョロウグモの網

※去年の秋(10〜11月)に見たジョロウグモの網の張り替えの様子
「ジョロウグモは網を張りかえるのか(1)」

「ジョロウグモは網を張りかえるのか(2)」

「ジョロウグモは網を張りかえるのか(3)」


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雨の日のクモの網はどうなるのか(1)
 
雨が降るとクモたちは網をどうするのか?
夕方から小雨が降り続いた晩と翌日の早朝に確認に行ってきました。


クモの網は、よくあるイラストに出てくるような円い網以外にもいろんな形の網があります。
今回は円網を張るクモについて調べてみました。

網の張り替え方は、ざっと分けてみるとこんな感じ。
・毎晩新しい網を張るもの(オニグモやトリノフンダマシ)
・毎晩リフォームするもの(ジョロウグモ)
・壊れたらリフォームするもの(コクサグモやヒメグモ)

晴れた日は通常のルール通りのようですが、雨の日や風が強い日は状況が変わります。
あまり大雨だと、粘球に水分がついて横糸同士がくっついたり、網が崩れたり…。
風が強すぎると、網が破れたり、網を張る作業自体が上手くいかなかったり…。

先日、夕方から小雨が降ったり止んだりの晩があったので、クモの網がどうなっているのか、確認しました。
網を際立たせるために白飛びさせて撮って見苦しい写真ですが、すみません(^^;)
(2017.9.5.〜9.6.)


◆コゲチャオニグモ◆
コゲチャオニグモは日没後に網を張るクモですが、小雨の中でも普段通りの形の網を張っていました。(2017.9.5.22:40)
この個体と併せて3個体を見かけましたが、どれも普段通りでした。
コゲチャオニグモの網

翌朝行ってみたら、上の個体はやっぱり同じ形のまま水滴が増えていました。(2017.9.6.5:26)
コゲチャオニグモの網

翌朝、別の個体は横糸が下の方だけと足場糸が張ってありました。(2017.9.6.5:26)
横糸に水滴があまりついていないので、夜の間にいったん撤収(自分で糸を食べる)して、明け方に縦糸と足場糸と横糸の下の方だけ張り直したようです。
この日の朝は、ジョロウグモの網にこんな感じの張り方のものがたくさんありました。
コゲチャオニグモの網

ご参考に、上のクモの普段の網。(2017.9.7.5:10)
コゲチャオニグモの網

◆コガネグモダマシ◆
コガネグモダマシも、夜に網を張って朝にはたたむクモ。
普段はゲホウグモのような目の細かい網を張りますが、雨に備えているのか、かなり粗い網。(2017.9.5.22:50)
コガネグモダマシの網

上の網を早朝に見に行ったら、形が少し崩れただけで水滴だらけでした。(2017.9.6.5:40)
コガネグモダマシの網

上のクモの晴れた晩の網はこんな感じです。(2017.9.4.23:20)
張りたてのコガネグモダマシの網は、いつ見ても美しくてほれぼれします。
コガネグモダマシの網

◆ゴミグモ◆
ゴミグモは昼も円網の中にいるクモです。いつ張りかえているのか、私は知りません(^^;)

これはまだ小さい幼体の網ですが、普段と違って目の粗い網を張っていました。(2017.9.5.22:00)
これは縦糸と足場糸だけが張ってある状態です。これから新しく横糸を張ろうとしていたところなのか、雨だからこういう状態にしてあったのか、そのへんはわかりません。
ゴミグモの網がたくさんある場所で観察してみないと、ゴミグモの雨の日の対応はわからないですね。
ゴミグモの網

ご参考に、上の個体は雨でない日はこんな感じの網です。(2017.9.7.5:00)
ゴミグモの網

◆トガリオニグモ◆
トガリオニグモは、網を張っていることを見たことが3回しかありません。
毎晩は張らないのか、それとも深夜に張るのか、私には謎のクモ。

雨の夜中には張っていませんでしたが、翌日の早朝には立派な網が張ってありました。(2017.9.6.5:30)
トガリオニグモの網

上の網を拡大。水滴がついて横糸が崩れています。
トガリオニグモの網

◆ゲホウグモ◆
ゲホウグモは夜網を張って、日の出のころにたたみます。
夜8時に張っている個体もいるし、11時過ぎに張り始める個体もいます。

ゲホウグモは、この程度の雨では網をたたまないようです。(2017.9.5.22:50)
幼体は水平に張った網もあって、雨粒が横糸につきそうですが、たたむ気配なし。
ほかにもたくさん網がありましたが、みんな普段通りでした。
ゲホウグモの網

上の個体、翌朝行っても同じような状態でした。(2017.9.6.5:20)
ゲホウグモの網

別のゲホウグモ。これはやや傾いた水平円網でした。(2017.9.5.22:00)
ゲホウグモの網

上の個体の翌朝の様子。(2017.9.6.5:20)
ゲホウグモの網

これはまた別のゲホウグモですが、夜遅くなってから網を張ったようでした。(2017.9.5.23:00)
この日は夕方から朝までずっとしとしと雨で、上に雨を避けるものは何もないのに雨粒が全くついていません。
ゲホウグモの網

翌日の朝、夜明け前に見に行ったら、ゲホウグモの網はみんなそのままでしたが、日の出の後にこしきからいなくなるクモが増えて、その後次々と網をたたんでいました。
ゲホウグモの網の撤収は一瞬です。
クモが網のどこかの部分を切ると、シューンと一本糸になってしまいます。

◆トリノフンダマシ◆
トリノフンダマシ、こんなに観察しているのに、やっぱり網を張るタイミングがわかりません(^^;)
私の目が節穴なのか、ここが特殊なのか…。

円網には見えないほどに崩れたトリノフンダマシの同心円状円網がひとつだけありました。(2017.9.5.22:00)
このあと、すぐに撤収してしまったので、こんな写真しか残っていません(^^;)
トリノフンダマシの網

上のトリノフンダマシ、撤収した後に葉裏に隠してあった獲物にかぶりついていました。
トリノフンダマシ

この晩のほかのトリフンたちは、撤収した網を丸めたものを食べるところだったり、獲物にかぶりついていたり。
雨だから早い時間に網を張って、さっさと撤収したのではないかと思います。

翌日の早朝はトリノフンダマシの網は一つもありませんでした。
ちなみに、晴れた日の夜明け前に行くと、崩れた同心円状円網が残っていることがあります。何度か確認に行きましたが、明るくなる前に撤収してしまいます。


◆まとめ◆
調べた個体数が少なすぎるので、決めつけてしまうことはできませんが、今回見たクモたちはこんな感じ。
なにかで、「雨だとガなどの獲物が低く飛ぶから、クモは低い位置に網を張る」と読んだことがありますが、今回のクモたちはいつも通りの高さに網を張っていました。

コゲチャオニグモ→小雨なら網は普段通り。雨がたくさん当たる場所は夜中に張り直し。

コガネグモダマシ→小雨なら網は普段通り。

ゴミグモ→小雨でも横糸は撤収。

トガリオニグモ→小雨でも網は普段通り。

ゲホウグモ→小雨なら網は普段通り。

トリノフンダマシ→小雨なら、早めに網を張って撤収。


今回見た雑木林と草むらで一番目立ったのはジョロウグモですが、これは次の記事にまとめます。
ジョロウグモは去年の秋しつこく観察しましたが、だいたい予想通りの状況でした。

ヒメグモやコクサグモなどのシート網は、使用する糸の量が多いので、簡単には張り替えはできないようで、雨が降ったからといって撤収せずに普段通りだと思います。
夜中に観察するようになって気がつきましたが、ヒメグモは昼間は枯れ葉などで作った隠れ家に卵のうや子グモと一緒に隠れていますが、夜は隠れ家から離れていることが多く、不規則網の部分のリフォーム作業をしています。


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